エニアグラムとは

エニアグラムについて

エニアグラムは、人の性格を9つのタイプに分けた性格分類法です。

エニアグラムの「エニア」はギリシャ語で「エネア=9」のことで、「グラム=図」という意味です。この意味を表したエニアグラムのシンボル図が以下になります。

円の外周に9つの点を取り、369の点を取る正三角形と、124578の点を取る変六角形から成り、9を頂点にして数字が順番に時計回りに並んでいます。この9つの点に、それぞれの性格タイプの特徴を含ませています。

エニアグラムサークル

それぞれの性格タイプには、生きるための動機があります。

この性格タイプ判断は、診断テストなどで「見当をつける」ことはできますが、各タイプの特徴をしっかり理解して、過去の自分の言動や思考、感情の揺れ動きを観察分析しながら、最終的には自分の判断で決めます。テストや他者から決められるものではありません。

自分のタイプを発見した時には、「あ〜、絶対これだ」という腹落ち感があることが多いです。

エニアグラムの魅力

エニアグラムの魅力は何といっても、自己理解-他者理解を通じた自他との良好なコミュニケーションの構築にあります。

まず、自己理解が進んでいくと、つまり自分とのコミュニケーションが深まっていくと、やがて自己受容が起こります。自分がわかってくると、自分の嫌な面についての理由がわかり、受け入れられるのです。そこに自己変化の下地ができあがります。自分が本当にやりたいこと、望むもの、自分が本当に好きなこと、嫌いなことがわかってきます。自分とのコミュニケーションの深まりは、自己の本質と表出する言動との一致感・統合をもたらし、「その人らしさ」を醸成します。日々、「自分らしく生きる」ことほど素晴らしいことはないのではないでしょうか。「らしさ」人生に輝きを放っていくはずです。

次に、自分の理解を深く出来た分だけ、他者理解もできます。自分を深く理解するということは、「絶対的」に、自分自身を見つめるのと同時に、他者という「相対的」な存在との「違い」によって理解できるということでもあります。そして、自分という複雑で奥深い存在と同じように、他者も複雑で奥深さがあり、一つ一つの言動にその人なりの動機が存在するということが、心から理解できます。すると、それは他者受容へとつながっていきます。他者の言動に対して「あの人の言うことは理解出来ない。あの行動はあり得ない」という認識から「あの人の側から考えたらあの発言は理解できる。あの人としては当たり前の行動だな」、という認識に変化します。

他者とのコミュニケーションに対して、反応的(衝動的、感情的)ではなく、相手を理解している分だけ、自分にゆとりを持ち、本質を理解したコミュニケーションが可能になり、円滑さが生まれます。結果として、他者との良好な関係を築くことが可能になるのです。