NLPの外観
NLP(神経言語プログラミング)とは、非常に実践的な心理学で効果的なコミュニケーションを可能にする技法です。神経言語という名前がついているように、脳の神経経路システムを取り扱っているので「脳の取扱説明書」とも言われています。
1970年代初頭、当時カリフォルニア大学の言語学助教授のジョン・グリンダーと、学生だったリチャード・バンドラーの2人の研究によって始まりました。2人は当時、天才的な成果をあげていたセラピストのコミュニケーションを徹底的に研究し、技術として体系化しました。
現在では、治療を目的とするものから、コミュニケーション全般の具体的なスキルとしてNLPが注目され、政治の世界のスピーチやスポーツ分野のメンタルコントロール、経営におけるビジョンの創造、ビジネスマンのモチベーションアップ、人間関係における感情コントロールなど、様々な分野で活用されています。
NLPとは
- N:Neuro(神経:五感)
- 体の神経経路システムのことです。この神経経路システムは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を通してキャッチした情報を、脳に運んだり、逆に脳から体の細部に伝えます。
- L:Linguistic(言語)
- 五感で得られた情報が言葉や非言語でコード化され、意味づけされることです。言語(含む非言語)は、五感を通して作った体験に意味を与えていきます。更に言語は、思考や行動を順序立てて、相手に情報を伝えて行きます。
- P:Programming(プログラミング)
- N(神経:五感)を通して得た体験に、L(言語)で意味付けがなされていった、私たちが無意識で行っているパターンです。ある刺激に対して自動的に起きる感情や反応、行動です。
私たちは、生活のほとんどを無意識で行っています。例えば「歩く」という行動を意識的に行うとすると、腕の振り方、足の運び方、目線の置き方、、、きりがありません。すでに学習した思考や行動は、すべてプログラミングされて無意識に行っています。
私たちがどのような結果をつくることができるか?は、どのようなプログラミングを 持っているか?にかかっています。例えば、毎朝6時~7時に英語を勉強するというプログラミングを持っているとすると、習慣として無意識的にそれが行えているので、楽に英語が上達していくわけです。
そしてこの「P=プログラミング」をつくるのは、「N=神経(五感)」と「L=(言語)」の使い方なのです。NLPでは、自分の望む結果(目標)を得るためのプログラミングをどう新しくつくっていくのか?そして、役に立たないプログラミングを書き換えていけるのか、という点を心理学や言語学、神経生理学などの観点から解き明かしていったものなのです。